顔のしわが増えたように、ふたりの指のかたちもいつの間にか変わっていました。
ぴかぴかに磨き直されて、今の指のかたちに合わせたしるしをふたたびつけると、ふたりは、すっかり忘れていた約束を思い出しました。
小さかった宝物たちも大きくなって旅に出て、ふたりきりの時間がずいぶん増えました。
つなぎ直したふたりの手には、約束のしるしが輝いています。